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1996 年度 実績報告書

超音波を利用した接触熱抵抗の新しい測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07650262
研究機関九州大学

研究代表者

富村 寿夫  九州大学, 機能物質科学研究所, 助教授 (70136563)

キーワード熱伝導 / 接触熱抵抗 / 接触熱コンダクタンス / 表面粗さ / 超音波 / 熱物性 / 測定法
研究概要

研究計画および前年度の研究実績をふまえ、本年度は境界面にミクロな凹凸とマクロなうねりが同時に存在する場合の接触熱コンダクタンス、異種金属どうしを接触させた場合に生じる接触熱抵抗の整流作用、本測定法の測定限界などを主要課題として実験的・理論的検討を行った。以下、本年度に得られた主な研究成果を列挙する。
1.接触境界面にミクロな凹凸とマクロな凸状のうねりが同時に存在する場合、この面での平均接触熱コンダクタンスは、接触円半径内での熱コンダクタンスと半径外の部分における熱コンダクタンスの算術和とするモデルにより評価できる。一方、超音波の透過波による評価においては、接触円半径と超音波振動子のサイズとの間に相互依存性があることがわかった。
2.マクロな凸状のうねりを持つ異種金属どうし(黄銅とステンレス)を接触させた場合、熱伝導率の小さいステンレス側から熱伝導率がほぼ1桁大きい黄銅側に熱を流した方が高い接触熱コンダクタンスが得られ、本実験においても従来から報告されている整流作用が見られることを確認した。そして、本実験のようにうねりが大きい場合は、接触熱コンダクタンスに及ぼす接触面の温度レベルの影響が大きいことを明らかにした。
3.超音波を利用した接触熱コンダクタンスの評価においては、荷重依存性に関しては伝熱実験と同じ傾向が得られたが、整流作用の評価においては逆の傾向が見られた。これには、大きなうねりがある場合の本測定法の適用限界のほかに、振動子の温度依存性を考慮する必要があることを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 富村 寿夫: "超音波による金属間の接触熱コンダクタンスの評価" 九州大学機能物質科学研究所報告. 10巻1号. 41-44 (1996)

  • [文献書誌] Toshio TOMIMURA: "Estimation of Thermal Contact Conductance of Metals by Ultrasonic Waves" Proc.of the 3rd KSME-JSME Thermal Engng.Conf.Vol.2. 417-422 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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