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1995 年度 実績報告書

熱蛍光法に基づく年代測定システムの研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 07650290
研究種目

一般研究(C)

研究機関琉球大学

研究代表者

玉城 史朗  琉球大学, 工学部, 助教授 (80163666)

研究分担者 棚原 朗  琉球大学, 理学部, 助手 (00217100)
キーワード熱蛍光 / 年代測定システム / 定速昇温制御 / 非線形特性 / ロバスト制御 / スペクトル解析 / ウエーブレット解析 / アイオニウム法
研究概要

放射線照射された鉱物を加熱するときに観察される熱発行現象は熱蛍光(Thermoluminesscence,TL)と呼ばれる.TL量は被爆した放射線量に比例する線量依存性を有する.近年,その性質を用いた物質の年代測定法はTL年代測定法として地質学,考古学の分野で注目されている.我々は平成3年度からこの研究に着手しているが,本年度,試料を一定温度で昇温するためのヒーターの温度制御系の開発を行った.それは,TL年代測定システムにおいて不可欠となる技術である.今回用いたマイクロヒーターは入力が電圧あるいは電流となるため,その温度特性は入力に関しおのずと非線形特性を有する.すなわち,制御系の設計が著しく困難となる.我々の試みた制御方式は,近年,ロバスト制御系の設計法として注目されているH∞制御方式と,先駆的なアドバンスト制御方式と位置づけられるモデル予測制御である.量制御方式とも,目標値との偏差が±0.5℃で抑えられる.市販のプログラマブルな温度制御系の性能は,目標値との偏差が±2.5℃であるため,本設計法は非常に良好ば制御方式であることが確認された.次に,TL発光データの周波数解析を行うための基礎的技術である,オンラインスペクトル解析,ウェーブレット解析のデアタ処理系の構築を行った.この技術により,TL発光強度や波長のオンライン時空間解析が可能になる.この2つの改良点は,TL年代測定の精度を向上させる意味で非常に有用となると期待される.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 玉城史朗: "非線形伝熱プロセスのロバストディジタル制御" 日本機械学会論文集(C)編. 61. 3240-3246 (1995)

  • [文献書誌] 玉城史朗: "非厳密評価基準GAによって進化させた倒立振子のニューロ制御" 日本機械学会論文集(C)編. 61. 4276-4281 (1995)

  • [文献書誌] S.TAMAKI: "Design of optimal feedback controller based on impulse response information and its application to vibration control," JSME International Journal.39. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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