研究課題/領域番号 |
07650346
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研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
松井 幹彦 東京工芸大学, 工学部, 助教授 (30143689)
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研究分担者 |
楊 仲慶 マイウェイ技研(株), 技術企画部, 部長
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キーワード | 太陽光発電 / 新エネルギ / 非共振形 / サイクロコンバータ / 非対称制御 / ソフトスイッチング / 高周波リンク / 系統連系用コンバータ |
研究概要 |
前年度に原理を提案し100VAの小容量装置でその動作を確認していた「非共振ソフトスイッチング方式」をベースに、以下の三点を中心に研究を進めた。主な成果をまとめる。 1.1.5kW太陽電池パネルを用いた実験 (1)インバータ用の汎用第三世代IGBTモジュールを使用して実用規模の変換装置を試作。前年度の試作装置では太陽電池パネルとバッテリをそれぞれ高周波リンクに接続するために、独立したインバータを備える構成であったが、使用素子数の低減による回路の簡単化を図って、太陽電池を昇圧チョッパを介してバッテリに接続する方式を採用した。 (2)上記の方式と並行してDC/DCコンバータ方式(高周波インバータ+トランス+ダイオードブリッジ+LCフィルタ+極性切換スイッチ)のコンバータを試作し、電流制御系を構成。LCフィルタ設計法等の検討を行なった。 2.非対称ゲート制御法を適用した電力変換効率の改善 (1)非共振ソフトスイッチング方式コンバータにおいて、高周波トランスの二次側サイクロコンバータの位相制御を非対称ゲート制御により行うためのアナログ回路とこれを含む電流制御系を構成。対称制御の場合とで負荷特性を比較した。その結果、電力変換効率を1kW負荷時で約3%改善して約82%とすることができた。 3.DSPによる多機能化 (1)電源側の電流波形と力率を改善し、かつ単相コンバータ特有の問題点である電源周波の二倍での脈動電力発生に起因するDC側電圧脈動の問題を、簡単な構成の可逆チョッパ式アクティブフィルタにより抑制する方法を検討。DSPを用いて制御系を構成し効果を実証した。
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