研究課題/領域番号 |
07650346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
松井 幹彦 東京工芸大学, 工学部, 助教授 (30143689)
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研究分担者 |
楊 仲慶 マイウェイ技研(株), 技術企画部, 部長
YANG Zong-Oink MYWAY LAB., LTD., DEPARTMENT OF TECHNICAL PROJECT,MANAGER
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 太陽光発電 / 新エネルギ / 系統連系 / 高周波リンク / ソフトスイッチング / 非共振形 / 非対称制御 / サイクロコンバータ |
研究概要 |
1.本研究では、サイクロコンバータ方式高周波リンクコンバータの2次側制御に、従来のPWMに代わって位相制御を用いることで自己消弧素子のスイッチング制御に他励転流の原理を取り入れ、高速スイッチングの利点を残したまま素子へのストレスを抑制しZCS(零電流スイッチング)を実現。更に、1次側高周波インバータでは各スイッチングアームにロスレス・キャパシタ・スナバを付加することにより、ZVS(零電圧スイッチング)を実現。全てのスイッチング動作をソフトスイッチング化することができた。 2.高周波トランスの漏れインダクタンスとサイクロコンバータのスイッチングアームに寄生する静電容量との間生じる寄生電圧振動の原因を明らかにし、振動を抑制するためにトランス2次側端子に並列に接続するRCスナバの最適設計法を明らかにした。 3.主デバイスとしてMOS-FETを用いてサイクロコンバータ部の双方向性スイッチを構成した場合、デバイス内部の寄生ダイオードの遅いリカバリー特性がソフトスイッチング特性に悪影響を及ぼすことを指摘し、これを解決するスイッチの構成法を提案した。 4.2次側サイクロコンバータの位相制御を非対称ゲート制御により行なうためのアナログ回路とこれを含む電流制御系を構成。対称制御の場合とで負荷特性を比較した。その結果、電力変換効率を1kW負荷時で約3%改善して約80%とすることができた。 5.通常のPWM制御の場合に比べて全く遜色の無い瞬時電流制御機能を用い、電源側にアクティブフィルタ機能を付加できることを示した。 6.電子工学科の屋上に1.5kWのパネルを設置。基礎特性(電流・電圧特性、電流・電力特性など)を1年間に渡り測定し基礎的データを得た。 7.可逆チョッパ式DCアクティブフィルタ付き単相コンバータについて、DSPを用いて制御系を構成し効果を実証した。
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