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1996 年度 実績報告書

ニューロン状導電性高分子の合成とその機能素子としての特性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07650377
研究機関愛媛大学

研究代表者

大西 秀臣  愛媛大学, 工学部, 教授 (60036423)

キーワード導電性高分子 / フラクタル / ニューロン / ポリピロール / デバイス
研究概要

平成8年度の研究成果で特に次の項目で大きな見知が得られた。:(1)同一セル内で他のニューロン型導電性高分子を接続し、電圧パルス等を重畳して接続部のパスの重みを変化させ学習効果持たせること、(2)マルチフラクタル性を中心にしてパターン解析を行うこと
1.3個以上のニューロン型導電性高分子の接続ができることを示した。8個のニューロン型導電性高分子をニューラルネットワークを考慮した形のネットワークを作製した。これにより任意の形のネットワークが作製可能であることが示された。ネットワークの1部を脱ドープさせること、また他のパス部を脱ドープさせることにより、ネットワークの重みを変化させ、3つの出力層の電流値を変えることができた。これにより、パルスと1:1対応した出力でなく内部のネットワークの状態に応じた出力を出すことができた。これは学習効果が単に1つのパス上で行われるのではなくパターン全体で行わせることができることを示していることが分かった。
2.成長パターンのマルチフラクタルを求めるだけでは、パターンの解析は十分ではないことがわかった。パターン全体の情報が得られるけれども場所の情報が明確に得られないために成長過程の各場所での変化を定量的に把握できないためである。そこでそのウエーブレット解析を導入し、この値から各点でのフラクタル性を求め、各場所での複雑さの変化を2次元的に図示することを試みたで。これにより成長過程の複雑さの変化が数量的に示せるようになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 藤井他: "電解重合法による2種類のニューロン型導電性高分子の作成" 電子情報通信学会技術報告(有機エレクトロニクス). OME96-8. 43-47 (1996)

  • [文献書誌] 鎌田他: "導電性高分子の成長パターンのウエーブレット解析" 平成8年度電気関係学会四国支部連合大会. 35- (1996)

  • [文献書誌] 高橋他: "2次元的、3次元的ニューロン型導電性高分子の作成とその特性" 平成8年度電気関係学会四国支部連合大会. 123- (1996)

  • [文献書誌] M.Fujii et al: "Two types of neuron-like conducting polymer prepared electrochemically and their properties" Synthetic Metals. (in press-). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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