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1995 年度 実績報告書

炭化シリコン超薄膜を正孔障壁層に用いる新しいエミッタ構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07650394
研究種目

一般研究(C)

研究機関金沢大学

研究代表者

佐々木 公洋  金沢大学, 工学部, 助教授 (40162359)

研究分担者 畑 朋延  金沢大学, 工学部, 教授 (50019767)
キーワードECR / CVD / プラズマ / Si薄膜 / エピタキシャル成長 / エッチング / プラズマ発光 / 水素プラズマ
研究概要

本年度は研究の最も基本となるECR-CVD装置によるSi薄膜の作製に関して研究を行った。基板温度、マイクロ波電力、ガス流量を変え、Siおよびガラス基板上にSi薄膜を堆積し、堆積速度、吸光度、結晶性等の測定・評価を行った。同時にプラズマ発光スペクトルを観察した。その結果以下のことが明らかとなった。
1)プラズマ発光強度がプラズマ発生直後から徐々に減少する現象が見られた。この発光強度の減少は、装置内壁の温度との間に負の相関があることが見いだされた。
2)プラズマ発光強度とSi薄膜の堆積速度との間には比例関係がある。従って、上記発光強度の減少が堆積速度の減少を引き起こしていることが示された。
3)ガラス基板上の場合、堆積膜は、初めの30〜40nmの間非晶質構造であるが、その後(220)に配向した多結晶構造となる。
4)Si(100)基板上では、室温であってもエピタキシャル成長が可能である。ただし、膜厚の増加とともに結晶性が劣化する。基板温度を450℃程度に高めると、基板と変わらない結晶性のSi薄膜が形成可能である。
5)SiH_4ガス分解用に用いた水素プラズマが、膜堆積と同時に、エッチングも引き起こしており、適度のエッチング作用が低温エピタキシャル成長を可能にしていることを突き止めた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 供田英之,佐々木公洋他: "ECRプラズマの発光分光特性とその薄膜成長におよぼす影響" 第56回応用物理学会学術講演会予稿集. 447- (1995)

  • [文献書誌] 高田俊明,佐々木公洋他: "ECRプラズマによるSiのエッチング特性の検討" 第43回応用物理学関係連合講演会予稿集. (掲載予定). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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