| 研究課題/領域番号 |
07650533
|
|---|
| 研究種目 |
一般研究(C)
|
| 研究機関 | 東京都立大学 |
|---|
研究代表者 |
國府 勝郎 東京都立大学, 工学部, 教授 (10042764)
|
|---|
| 研究分担者 |
上野 敦 東京都立大学, 工学部, 助手 (50232765)
大賀 宏行 東京都立大学, 工学部, 助教授 (40152061)
|
|---|
| キーワード | 超硬練りコンクリート / 締固め / 表面振動機 / 締固めエネルギー / 充てん率 / 加速度 |
|---|
| 研究概要 |
これまで行ってきたコンクリートの締固め性試験によって、限界加速度以上の振動による締固め仕事量と充填率との関係は、振動条件に関わらず一定となることが明らかになっている。この研究は、試作の表面振動機の質量を35〜65kgに、振動数を約40〜60Hzに変化させた転圧締固め実験であり、次のことが明らかとなった。
(1)振動機の質量が一定のもとで振動数を増大すると、発生加速度の増大によって、締固め層の充填率は増大する。
(2)振動数一定のもとで振動機の質量を増大させると、起振力は一定であるが、質量の増大とともに発生加速度が低下し、締固め層の充填率は低下する。
(3)振動機の質量と振動数の組合わせによって、発生加速度を一定とした締固めにおいては、振動機の質量が大きいほど振動機の跳躍現象が抑制され、締固めの効率が向上する。
(4)この実験をとおして、振動機の質量と振動数との組合わせによって発生する加速度が、コンクリートの締固めに重要であること、振動数の質量は締固めの効率を支配すること、所要の充填率を得るためには、締固め性試験で得られていると同時に、一定の振動エネルギー(締固め仕事量)が必要であることが明らかとなった。
(5)締固め層内のコンクリートの応答加速度は、距離とともに指数関数的に減衰し、減衰性状には締固め層の支持条件が大きな影響を及ぼす。
(6)締固め層の応答加速度に支配される締固め仕事量に応じて、コンクリートの充填率に分布を生じ、締固め曲線から充填率の分布を推定することができる。
|
