研究課題/領域番号 |
07650568
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
岡 二三生 岐阜大学, 工学部, 教授 (10111923)
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研究分担者 |
沢田 和秀 岐阜大学, 工学部, 助手 (30273121)
八嶋 厚 岐阜大学, 工学部, 助教授 (90144394)
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キーワード | 飽和粘土 / 局所化 / 自然粘土 / サンプリング / 多軸試験 / 有限要素法 |
研究概要 |
本研究においては、自然粘土の大口径サンプリング(現有のサンプラーを使用)を実施し、多軸試験用の試料を得た。 次に、多軸試験機を用いた平面ひずみ試験を実施し、せん断帯の形成過程を明らかにした。破壊近傍でのせん断帯の生成や含水比の分布等が明らかとなった。 実験結果に基づき、粘土の弾粘塑性構成式を用いた解析を行い、有限変形有限要素法による数値シミュレーションを実施した。用いるモデルは、材料の劣化を考慮しうるひずみ軟化型構成式であるが、弾粘塑性型であるので、境界値問題が適切に定義でき、すなわち解がユニークにかつ安定に求められた。 自然粘土の多軸試験を実施することにより、数値シミュレーションについては、破壊時近傍での不安定性を取り除くために、新たに開発した、塑性ひずみ勾配依存型構成式を用いた。しかしながら、空間2階勾配の計算のために、非常に複雑なアルゴリズムを提案したために、大規模な数値解析はできなかった。この問題を解決するため、平成8年度においては、硬化パラメータの塑性体積ひずみを8節点で定義し直し、新たな数値解析プログラムを作成することとする。
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