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1996 年度 実績報告書

落とし戸周辺の土圧分布に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07650572
研究機関京都大学

研究代表者

田村 武  京都大学, 工学研究科, 教授 (30026330)

研究分担者 山下 典彦  京都大学, 工学研究科, 助手 (90283621)
盛川 仁  京都大学, 工学研究科, 助手 (60273463)
木村 亮  京都大学, 工学研究科, 助教授 (30177927)
建山 和由  京都大学, 工学研究科, 助教授 (10179731)
足立 紀尚  京都大学, 工学研究科, 教授 (30026108)
キーワードトンネル / 落とし戸 / 土圧分布 / 粘性土 / 支保土 / 遠心載荷 / ゆるみ土圧 / 間隙水圧
研究概要

トンネル覆工に作用するゆるみ土圧を予測する1つの方法として落とし戸実験がしばしば行なわれ,また,それに対する数値解析も種々実用化されつつある.しかし,Terzaghiの理論式がそうであるように,一般にはトンネル横断面を対象とした平面ひずみ条件を仮定してきた.そのため,アルミ棒積層体による落とし戸実験を行ってきた.しかし,砂や粘土のような実際の地盤材料を平面ひずみ条件で用いると,壁面摩擦の影響が無視できなくなる.そこで本年は円形土槽に円形落とし戸を設け,さらに遠心載荷装置を用いて新たな実験ならびに解析を行った.得られた結果は以下の通りである.
1.砂,粘土に対する落とし戸土圧は数値解析で再現することができた.
2.とくに粘土のついては定量的にも充分な精度が得られた.
3.ダイレイタンシーの効果が大きいので,流れ則の選択に注意が必要である.
4.砂層の下に粘土層がある複合地盤について実験および解析を行った.実験で用いた粘土はやや硬いために,その影響を確認することはできなかった.
5.一方,数値解析で十分柔らかいと思われる粘土について,上述の複合地盤の落とし戸を計算したところ,ゆるみ土圧がまったく発生せず,ほとんど被り土圧に近い場合もありえることがわかった.
6.Terzaghiのゆるみ土圧の理論では,複合地盤のゆるみ土圧を再現できないことがあり,トンネル直上部に柔らかい粘土がある場合には十分な配慮が必要となる.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Tamura: "A rigid-plastic analysis for granalar materials" Soils and Foundations. 36-3. 113-121 (1996)

  • [文献書誌] 田村 武: "動的な効果を考慮した落とし戸土圧について" 第1回都市直下地震災害総合シンポジウム論文集. 149-150 (1996)

  • [文献書誌] 田村 武: "軸対称複合地盤における土圧発生メカニズムの解析" 地盤工学研究発表会講演集. 32(予定). (1997)

  • [文献書誌] 田村 武: "剛棒-バネモデルによるNATMの支保機構に関する研究" 地盤工学研究発表会講演集. 32(予定). (1997)

  • [文献書誌] 田村 武: "シールドセグメントの擬似3次元解析" 地盤工学研究発表会講演集. 32(予定). (1997)

  • [文献書誌] 足立 紀尚: "砂質および粘性地盤の遠心力場降下床実験" 地盤工学研究発表会講演集. 32(予定). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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