研究課題/領域番号 |
07650589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
八木 宏 東京工業大学, 工学部, 助教授 (80201820)
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研究分担者 |
日向 博文 東京工業大学, 工学部, 助手 (70272680)
二瓶 泰雄 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (60262268)
日向野 純也 国際農林産業研究センター, 水産部, 主任研究官
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 開放性沿岸域 / 内部潮汐 / 吹送流 / 陸棚波 / 黒潮 / 親潮 / 暖水渦 / 鹿島灘 |
研究概要 |
本研究はこれまでその物理および水環境特性の解明があまり進んでいない開放性の高い沿岸域を対象とし、この海域における物理機構がどのように、生物活動に影響を与えているのかを主に現地観測に基づいて調べた。実際の観測は茨城県鹿島灘陸棚域を中心に(1)生物活動が特に活発な夏季、および(2)海上風が非常に強い冬季についてそれぞれ行なった。これらの観測から以下の事が判明した。 (1)夏季 成層期における沿岸環境においては、風による沿岸湧昇と共に内部波(内部潮汐)の影響が大きく、これらによって場の水温構造がほぼ決定づけられていることが明らかとなった。そしてこの内部潮汐や沿岸湧昇は、植物プランクトンや濁度などの浮遊物質・浮遊生物などの輸送や拡散に大きな役割を果たしており、海岸生態環境にとって大きな影響を与えている可能性があることが示された。 (2)冬季 非成層期である冬季における鹿島灘沿岸域は北東方向の季節風の影響を強く受けていることが分かった。しかしながら海上風の影響だけでは説明のつかない流れが、間欠的に起きており、これらの流れは(1)千葉県銚子沖で黒潮から分離した暖水渦、(2)東北地方沿岸域から伝播する陸棚波が沿岸域に引き起こす流れであることが長期連続観測と数値計算により確認できた。冬季においては沿岸域と暖水渦との水温差が地形性貯熱効果により大きくなることから、夏季に比べ暖水渦の影響が沿岸域に強く現れており、沿岸域の物質輸送や生物活動を解明するためには、外洋(黒潮や親潮)の影響を考慮しなくてはならないことが判明した。
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