研究課題/領域番号 |
07650604
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松永 信博 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (50157335)
|
研究分担者 |
櫨田 操 日本文理大学, 工学部, 教授 (70131969)
杉原 裕司 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (70243970)
|
キーワード | 沿岸海域環境 / 海水飛沫 / 塩害 / 沿岸構造物 |
研究概要 |
強風下において消波護岸から発生したしぶきが陸域にどのように輸送されるかについて大分県別府湾の消波護岸をモデルに実験を行い、波浪風速、潮位が与えられた場合しぶき量を予測するフローチャートを提案した。また、自然海浜モデルにおける飛沫の発生についても実験的に調べ、沖合海域から陸域への輸送過程においてしぶき濃度が指数関数的に減少することを明らかにした。この傾向は護岸背後地におけるものと類似しており、しぶきの沈降が重要な役割を果たしていることを示した。雨滴紙を用いてしぶき痕を求め、しぶき粒径を算定することによりしぶきの沈降速度の空間分布特性についても解析した。さらに、大分県別府湾において大気中に含まれるしぶき量の実測を行い、実験結果との比較・検討も試みた。その結果、しぶきの粒径は水表面からの高さに逆比例して減少することを示した。従って、しぶきの沈降速度は粒径に比例するという経験則に基づいて、沈降速度を算定した。
|