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1996 年度 実績報告書

時間変化するOD交通量の簡便推定法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07650613
研究機関東京大学

研究代表者

桑原 雅夫  東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (50183322)

研究分担者 吉井 稔雄  東京大学, 生産技術研究所, 助手 (90262120)
キーワードOD交通量 / ネットワーク / リンク交通量 / 経路選択
研究概要

本研究は、交差点における方向別分岐交通量や単路部交通量など簡便に観測できる路側観測交通量から、比較的細かな街区単位のゾーンにおける時間変化するOD交通量を推定するモデルを提案するものである。
交通渋滞・環境の改善施策を評価するため、街路ネットワークでの交通渋滞状況を再現できる動的な交通流シミュレーションモデルの開発が行われており、それらのシミュレーションのほとんどが、時間変化するOD交通量を入力情報として必要としている。しかし、特に街区レベルの細かいゾーン間のOD交通量が必要な場合には、時間変化するOD交通量を直接インタビュー調査などによって求めることは非常に困難であることから、交差点における方向別分岐交通量や単路部交通量といった比較的獲得が容易な観測量を用いて、時間変化するOD交通量をオフラインで推定するモデルを提案する。
モデルは次の2つの部分から成り立っている。第1に、時間変化するOD交通量と観測交通量の関係を、利用者の経路選択率に基づいて関係づけ、OD推定に当たっての制約条件を定式化する。この際、平面的なネットワークに時間軸を追加して、リンク旅行時間の時間変化を取り扱えるようにネットワークを3次元に拡張して、経路選択確率を推定した。なお、3次元ネットワークにおけるリンク旅行時間の時間変化は、所与であると仮定している。第2に、求められた制約条件を満足するように、エントロピーを最大にするOD交通量の推定方法を検討した。特に、時間軸を集約化してより大きい時間単位でOD交通量を推定する方法、既存の日単位あるいは大きなゾーン単位でのOD交通量情報を利用した推定方法について提案を行った。
最後に、本モデルを仮想ネットワークおよび首都高速道路ネットワークに適用して、モデルの有効性と今後の課題を整理した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小根山裕之、桑原雅夫: "路側観測交通量からの時間変化するOD交通量の推定(予定)" 交通工学. 32・2. (1997)

  • [文献書誌] 小根山裕之、桑原雅夫: "路側観測交通量からの時間変化するOD交通量の推定モデルと適用実験" 第50回土木学会年次学術講演会講演集. 4. 154-155 (1995)

  • [文献書誌] H.Oneyama,M.Kuwahara,T.Yoshii: "Estimation of a Time Dependent OD Matrix from Traffic Counts" Proceedings of Third Annual World Congress on ITS. (CD Rom). (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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