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1996 年度 実績報告書

空間再配分手法に基づいた街路の整備・運用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07650629
研究機関立命館大学

研究代表者

塚口 博司  立命館大学, 理工学部, 教授 (80127258)

研究分担者 飯田 克弘  大阪大学, 工学部, 助手 (70222809)
キーワード街路空間の再配分 / オキュパンシー指標 / AHP手法 / 街路交通運用 / 代替案の評価
研究概要

本研究は、街路空間における自動車・歩行者・自転車に対する空間の割り当てを適正化することによって、安全・快適性が高く、かつモビリティにも配慮された街路空間を創出するための手法を提案することを目的とするものである。本年度は昨年度の成果を踏まえて、以下の成果を得た。
1)街路分類、ならびに街路の問題箇所抽出を昨年と同様の手法を用いて行い、これらの手法の適用性をさらに高めた。検討対象としては、京都市都心部の街路とした。
2)街路の評価は、空間占有状況といった利用実態からだけでなく、街路空間の本来のあり方にという視点からも検討することが不可欠である。このような街路空間に対する評価は、評価する人々の属性、すなわち、一般の街路利用者であるか沿道施設関係者であるかなどによって異なるであろうし、また街路利用者であっても利用交通手段によって大きく異なることが予想される。そこで、このような街路との関わり方を考慮して抽出した被験者に街路を評価させることとし、AHP法の適用を念頭に置いて評価実験を実施した。この実験結果を用いてAHP法に基づいた分析を行い、街路構成要素等に関するウェートを算定した。
3)上記の分析結果を用いて、対象街路に関する種々の代替案を評価し、望ましい代替案の作成方法について検討するとともに、対象街路における具体的な改善案を提示することができた。この改善案は交通サ-キュレーションの観点からみても、妥当であることが確認されている。
4)以上のようにして、街路空間再配分が街路の改善に有効である区間に対して、街路空間改善代替案を作成する手法を確立することでできた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 塚口博司・飯田克弘・香川裕一: "都心部における街路のあり方と街路空間再配分に関する研究" 土木計画学研究・講演集. No.19. 127-130 (1996)

  • [文献書誌] 香川裕一・塚口博司・飯田克弘: "都心部における街路のあり方に関する検討" 土木学会第51回年次学術講演会講演概要集. 第IV部. 284-285 (1996)

  • [文献書誌] 塚口博司・飯田克弘・香川裕一: "街路の空間再配分方策の集約化に関する研究" 土木学計画学研究・論文集. No.12. 605-612 (1995)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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