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1995 年度 実績報告書

FRP筋で補強したコンクリート曲げ部材の設計基準の提案

研究課題

研究課題/領域番号 07650656
研究種目

一般研究(C)

研究機関福井大学

研究代表者

小林 克己  福井大学, 工学部, 教授 (40150297)

キーワードFRP筋 / 曲げ部材 / 設計基準 / たわみ量 / ひび割れ幅 / 曲げ終局強度 / 部材耐力係数
研究概要

連続繊維補強コンクリートに関する日加ワークショップ(1995.7)および第2回国際シンポジウム(ベルギー、1995.8)における情報収集を待って実験計画を行った。先ず、格子状FRP筋を用い部材せいを変えた試験体を作成し静的載荷実験を行った。FRP筋とコンクリートとの付着・定着機構、FRP筋の剛性などに起因して、曲げひびわれの発生と進展が鉄筋コンクリート部材の場合と大きく異なり、ひび割れ幅の評価、たわみ量の評価を鉄筋コンクリート部材の場合と同様にはできないことが解った。格子状FRP筋の特性を考慮して、ひび割れ幅およびたわみ量の評価を行った結果では実験結果をよく説明することができた。曲げ終局耐力については、理論的に矛盾するところもあるが、既往の実験を含めて実験結果そのもののばらつきが大きく、鉄筋コンクリートの場合の評価方法を実用上準用できることが解った。長期載荷の実験は現在進行中である。
実験の開始が遅れたため、モンテカルロ法による曲げ終局限界に対する部材耐力係数(φファクター)を求める解析を先行させた。この解析には既往の利用可能なデータを用いているが、本実験結果を反映させて次年度以降に再度解析を行う必要がある。結果はこれまでに暫定的に提案したものと大きく変わらないが、引張補強筋比が大きくなると、定性的ではあるが、同じ安全率を得るのにφファクターが小さくなることが解った。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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