cellularスラブの解析は、solid要素又は、plate要素を用いたFEM解析法によらなければならないが、それには大容量の計算機を用いた長時間の計算時間を必要とするので、実用的でない。また、要素数を減らした計算では、フレーム変形による挙動を表す事が出来ない。本研究は、ボイドによるスラブの剛性及び質量の不連続な変化を超関数的に連続関数として扱うことによって、これらの欠点を完全に解決すると共に、スラブの統一理論を提示する。研究実績としては、次の様な知見が得られた。 1.曲げ、部材の剪断変形、フレーム変形、更に、shear-lagの影響を考慮したcellularスラブの一般理論を定式化した。 2.上記の一般理論を用いて、各種の境界条件を持つ、cellularスラブの静的問題、動的問題、及び終局強度問題に対する簡易解析法を提示した。 3.これにより、solid plateについて展開されたKlrchhoff-Love理論、Reissner及びMindlin理論を包含した一般的なスラブ理論を完成した。
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