研究概要 |
平成7年度に実施した事項と得られた知見を以下に示す。 1.大学生に対するパネル調査結果の解析 平成6年度に実施した東広島市に新たに転入してきた大学生に対するぱねる調査についてデータ解析を進め,特にみどりの認識・評価に関しては個人特性の影響を確認した。また,東広島市域を示す白地図に記入させた結果をデジタイザーによりデータ入力し,自然的な要素の地理的分布について検討を進め,みどりの指摘数が入学当初から経時的に増加していることを把握した。 2.東広島市における環境変容の実態調査 東広島市における工場立地や地域開発,土地区画整理等による環境変容の過程について,現在から過去10年位までを目安として官公庁等から文献・資料を収集し,環境変容の概略を把握し,東広島市を構成する西条,高屋,志和,八本松の4町についてその差異を明らかにした。 3.有識者・行政担当者・一般住民等に対する面接調査 1.の調査結果は転入後間もない学生が評価者であり,一般性を欠く恐れがあるため,地域に対する意識や考え方が異なる有識者や行政担当者,一般住民等から32名の対象者を選出し,アンケート調査及び面接調査を10月に実施した。その結果,上述の4町によって,近年の環境変容とその効果に対する認識に差異が認められた。 4.環境変容に関する住民意識調査の実施と結果の分析 1.〜3.で得られた知見を整理して住民意識調査を設計し,平成8年3月上〜中旬に調査を実施した。4町の比較を行うことも考え,各町300票ずつ計1200票を配布し,1181票を回収した。
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