1.千葉県立千葉盲学校、東京都心身障害福祉センター、国立身体障害者リハビリテーションセンター、日本ライトハウス、全国ベーチェット協会江南施設、筑波大学付属盲学校において、歩行訓練士に対して、視覚障害者の歩行環境の実態、補助具の利用状況、施設の活動、歩行訓練の実施状況、視覚障害者の空間認知能力などに関するヒアリング調査を実施した。 2.千葉盲学校の学生二名について、歩行訓練の実際について、延べ四日間追跡調査を行ないビデオにより記録して、歩行環境と空間認知能力に関する分析を行なった。 3.愛知県視力障害者協議会メンバー、名古屋市総合リハビリセンターおよび聖霊病院に通院する視覚障害者、計28人に対して、ヒアリング調査を実施し、歩行訓練の内容、形態、効果、点字ブロックへの意識、利用、音響信号と騒音公害への認識、外出状況、歩行環境についてのハード、ソフトの整備手法の評価などについて、分析を行なった。 4.上記対象者のうち14名について、自宅周辺の歩行環境について、道案内を、ことばによって表現させる実験を行なった。これら、ことばの分析から、利用されやすいランドマークなどについての分析を行なった。 5.全国の市、特別区に対して、視覚障害者のバリアフリー環境整備に関するアンケートを実施し、50%程度の回収率を得た。
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