研究概要 |
1.Fe相とTi(O,C,N)第2相の相平衡の熱力学的解析 Fe-Ti-O-C-N系の液相と固相の自由エネルギーを副格子モデルを用いて近似し、液相/固相間の相平衡を熱力学的に解析するとともに、コンピュータにより状態図の計算を行った。これにより液相の2相分離面、Fe-Ti(O,C,N)擬2元系状態図、不変系反応を生じる組成や温度の推定を精度よく行えるようになった。 2.第2相粒子の種々の特性の評価 鋼中のTi,O,C,Nの量を種々変化させた合金を溶製し、擬固時生成した第2相粒子の種類(酸化物、炭窒化物)、個数、粒径および組成を測定し、上記項目1.で推定した相平衡との関連を調べた。 3.MnSの析出への第2相粒子の影響 析出したTi(O,C,N)が鋼中に不可避的に含まれるMnSの生成にどのような影響を与えるかを調べるために、種々のTiおよびOレベルの試料を溶製し、MnSの形態、量、分布状態との関連について、上記項目2.と同様の手法を用いて調べた。
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