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1995 年度 実績報告書

液相インサート金属拡散接合法によるアルミニウム合金基複合材料の接合に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07650830
研究種目

一般研究(C)

研究機関室蘭工業大学

研究代表者

桃野 正  室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (10002940)

キーワード拡散接合 / TLP接合 / 複合材料 / 等温凝固 / インサート金属
研究概要

[目的]本研究はSiC粒子あるいはAl_2O_3粒子を強化相とし、アルミニウム合金(JIS A6061)をマトリックスとした複合材料どうしの接合を、純Cuをインサート材として検討することを目的とした。
[研究の進展状況]
1.複合材料:3種類の複合材料(10%SiC/6061,20%SiC/6061,10%Al_2O_3/6061)を用いた。
2.インサート金属:厚さ3.0,10.0μmの純Cu箔を用い、厚さと継手強度の関係を求めた。
3.接合界面の微小部解析:マトリックスとCuとの反応をマクロ的な見地からX線解析し、ミクロ的な解析法として、TEM観察により酸化物相とCuとの関連およびCuAl_2相の析出状態を分析した。
4.後熱処理の影響:マトリックスのA6061合金はT6処理が可能なので、TLP接合後熱処理し、複合材料としての強度特性を、母材と比較検討した。
なお、消耗品費として複合材料、銅箔、研磨材を購入し、試験研磨のために研磨機、真空排気のために真空回転ポンプを設備備品として購入し、本実験の遂行に供した。
[新たに得られた知見]
1.Al合金のTLP接合にはCu箔が最適であり、その厚さは0.5〜3.0μmである。
2.接合条件は接合温度570℃、接合時間0.3ks、接合圧力1.0Mpaであった。
3.Cu融液は表面のAl_2O_3皮膜を破壊する作用がある。
4.T6処理によって、継手の著しい強度改善が認められた。
5.接合界面における強化粒子の偏析は、Cu層の厚さを薄くすることによって抑制できる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 桃野 正: "アルミニウムのTLP接合" 軽金属溶接. 33. 367-372 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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