1.本研究は従来法よりも一桁も高い生産性を期待できる新しい炭化鉄製造プロセスに関する基礎的研究であり、更に実用化への可能性を見極めるためにさらに加圧の影響を調査することを目的とした。 2.平成7年秋期までに電気炉加熱式横型ステンレス製反応管、ガス供給排出系、計測系、ガス分析系等から成る炭化鉄製造装置を組立てた。高温反応管内にて磁製ボ-ト内の鉄鉱石粒子のH_2-CO系混合ガスによる還元、浸炭反応実験を加圧下で700〜850℃の温度範囲で遂行した。 3.反応後試料のX線回折によって炭化鉄等の相同定とその存在割合の経時変化を求め、加圧の影響を調査した。 4.今後、さらに生成炭化鉄の特性調査を進め、炭化鉄の生成状況等の観察を行うと共にその生成機構を詳細に考察する。
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