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1996 年度 実績報告書

多成分系溶融合金・溶融酸化物の表面張力に関するデータベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 07650872
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 敏宏  大阪大学, 工学部, 助教授 (10179773)

研究分担者 喜多 善史  大阪大学, 工学部, 助手 (80029115)
飯田 孝道  大阪大学, 工学部, 教授 (70029247)
キーワード表面張力 / 液体合金 / 混合溶融塩 / 熱力学データベース
研究概要

本研究では次の3項目を中心に、「多成分系溶融合金・溶融酸化物の表面張力に関するデータベースの構築」に関する研究を進めた。
[1].多成分系溶融酸化物の表面張力の測定:最大泡圧法による表面張力測定装置を作製した。最大泡圧を種々のノズル浸漬深さで測定することにより、最大泡圧と表面張力の釣合から、表面張力のみならず、密度も測定できた。装置の制御ならびに結果の解析に対する一連の手順はコンピュータ上で管理できるように設計した。上記表面張力測定装置を用いて、各種2元系混合溶融塩の表面張力を測定した。
[2].多成分系液体合金ならび溶融酸化物の表面張力の計算モデルの導出:熱力学データベースの直接利用の観点から、融体の表面張力に対して熱力学的立場から導出されたButlerの式を基にして種々の多成分系液体合金ならびに混合溶融塩の表面張力を推算できるモデルを導出し、その妥当性を検討した。
[3].上記表面張力の計算モデルと熱力学データベースの連結:上記多成分系融体の表面張力計算モデルと溶体中の成分間の相互作用に関する従来の熱力学データベースを連結することにより、任意の元素の組み合せに対する合金の熱力学量、状態図ならびに融体の表面張力の同時計算が可能な計算システムの構築を行った。
以上の作業をパーソナルコンピュータ上において統合管理し、多成分系溶融合金・溶融酸化物の表面張力に関するデータベースシステムを構築した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Toshihiro Tanaka: "Application of Thermodynamic Databases to the Evaluation of Surface Tensions of Molten Alloys,Salt Mixtures and Oxide Mixtures." Zeitschrift fur Metallkunde. vol.87.No.5. 380-389 (1996)

  • [文献書誌] Toshihiro Tanaka: "Evaluation of Surface Tension of Molten Salt Mixtures based on Thermodynamic Databases" Proceedings of 5th International Conference on Molten Slags,Fluxes and Salts,Sydney,Australia. 263-267 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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