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1996 年度 実績報告書

ハイブリッド界面活性剤の合成と物性

研究課題

研究課題/領域番号 07651040
研究機関東京理科大学

研究代表者

好野 則夫  東京理科大学, 工学部, 助教授 (50084380)

研究分担者 阿部 正彦  東京理科大学, 理工学部, 助教授 (40089371)
キーワードハイブリッド界面活性剤 / フッ化炭素 / フッ素化合物 / 界面活性剤の合成 / 表面張力低下能 / クラフト点 / 陰イオン界面活性剤
研究概要

本研究は,一分子内に疎水鎖としてフッ化炭素鎖と炭化水素鎖の両者を有する実用性の高いハイブリッド界面活性剤を合成し,それらの物性(表面張力低下能,乳化能ならびに水溶液中のミセル構造)を明らかにすることを目的とした。
6種類のハイブリッド界面活性剤[一般式F(CF_2)_nC_6H_4COCH(SO_3Na)(CH_2)_mH,n=4,6,m=2,4,6]の合成に成功した。いずれも空気中で安定な白色粉体として得られ,収率は54〜85%の範囲であった。溶液物性をクラフト点,表面張力,n-オクタン/水および水/ペルフルオロ-n-ヘキサン界面張力,ミセル会合数の観点から検討した。クラフト点,気/液界面およびオクタン/水界面における分子占有面積,ミセル会合数はフッ化炭素鎖もくしは炭化水素鎖長の増加に伴い増加したが,ミセル形成濃度(cmc),cmcにおける表面張力およびオクタン/水界面張力はフッ化炭素鎖もしくは炭化水素鎖長の増加に伴い減少した。本界面活性剤は極めて低い表面張力値,炭化水素/水およびフッ化炭素/水界面張力値を同時に示し,その水溶液はベンゼンのような炭化水素系溶媒表面に浮かぶことが分かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] N.Yoshino: "Syntheses of Hybrid Anionic Surfactants Containing Fluorocarbon and Hydrocarbon Chains" Langmuir. 11(2). 466-469 (1995)

  • [文献書誌] A.Ito: "Anomalous Behavior of Fluorocarbon-Hydrocarbon Hybrid Surfactant in its Aqueous Solution…Surface Tension and Micropolarity…" J.Jpn.Oil Chem.Soc.,. 45(5). 479-482 (1996)

  • [文献書誌] A.Ito: "Micellar Solution Properties of Fluorocarbon-Hydrocarbon Hibrid Surfactants" Langmuir. 12(24). 5768-5772 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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