• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

特異的に安定化された成長種によるリビング精密重合とモノマーの分子設計

研究課題

研究課題/領域番号 07651087
研究種目

一般研究(C)

研究機関埼玉工業大学

研究代表者

萩原 時男  埼玉工業大学, 工学部, 教授 (80164763)

キーワードN-フェニルマレイミド / アニオン重合 / エノラートアニオン / 精密重合 / リビング重合
研究概要

特異的に安定化されたエノール型アニオンを生成するN-置換フェニルマレイミドにおいて、本研究ではN-(4-置換フェニルマレイミド)をモノマーとして研究を遂行した。
当該年度においては、N-フェニルマレイミド(N-PMI)において、
1.アルコキシドアニオンによるN-PMIのアニオン重合を行ない、その成長種のUV-可視吸収スペクトルを測定、安定成長種は508nmに固有の特性吸収を有することを見い出し、この特性吸収を用いて、N-PMIのアニオン重合反応について詳しく検討した結果、アルカリ金属アルコキシドを開始剤とするN-PMIのアニオン重合はリビング的に進行することを明らかにできた。
2.tert-BuOLiを開始剤として用いN-フェニルマレイミドのアニオン重合を行ない、反応系の^7LiNMRを測定した。その結果対カオチンであるリチウムイオンの存在状態に関して重要な知見を得た。
3.メタノール、水、酢酸など種々のpKaが異なる酸を濃度を変化させて重合反応系に加え、重合成長種の濃度変化を分光学的方法により測定し、重合成長種の安定性について評価した。
実験結果との比較検討を行った。
これまでにリビング重合成長種の構造の解明においては、UV-可視、およびNMRスペクトルの解析によってほぼ、そのエノールアニオンの構造を明らかにすることができた。
現在その成長種の異常な安定性とアニオン重合におけるかなりの反応性の関連につき検討を行なっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T. Hagiwara et al.: "Anionic polymerization of N-phenylitaconimide" Macromolecules. (in press).

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi