研究概要 |
平成7年度は、ポリオキシメチレン(POM)のベンゼン溶液を水面上に展開・圧縮して調製した単分子膜を雲母基板上に1層移し取り,現有の原子間力顕微鏡(AFM)により単分子膜表面の形態を観察した。 単分子膜を調製する際,展開溶液濃度,表面圧,圧縮速度,水相温度を変数とした。展開溶液濃度10^<-3>M,表面圧20mN・m^<-1>,圧縮速度0.8mm・S^<-1>,水相温度293Kにて形態学的に均一なPOM単分子膜が調製できることが明らかとなった。 平成8年度は,前年度に調製したPOM単分子膜を用い、その分子像観察を試みる。さらに,AFMカンチレバ-とHOPG基板間に電場を印加し,ヘリックス-トランス転移によるPOM分子の伸縮挙動を評価する予定である。
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