平成8年度は、先ず航空宇宙技術研究所に依頼して、前年度に製作した天秤の複合荷重較正試験を行い、較正係数を得た。それは従来の複合でない単荷重較正試験による較正係数とは異なるものであった。次に航空宇宙技術研究所の遷音速風洞において、本天秤を用いて前進/後退翼の空力特性の測定を行った。前記複合荷重較正係数を用いてデータ整理を行った結果、従来とは異なる試験結果が得られた。これは同時にパネル方を用いた計算結果とも一致した。実験、計算両結果を合せて新しい知見を得ることが出来た。現在結果を整理し、報告書を作成中である。
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