• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

イネ科植物ならびにMuトランスポゾンの進化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07660002
研究種目

一般研究(C)

研究機関弘前大学

研究代表者

石川 隆二  弘前大学, 農学部, 助教授 (90202978)

キーワードイネ / Oryza sativa / トランスポゾン / Mu / 同祖性因子
研究概要

1)ゲノミックライブラリーからのクローニング
制限酵素地図を作成したMuトランスポゾンとの相同性部分を含むファージクローンのEcoRI-Pstl断片をプローブとして,イネゲノム内でのサザンハイブリダイゼーションをおこなったところ,イネゲノム内では反復配列として存在していることがわかったが,培養条件ならびに再分化系統の成葉における同サザンハイブリダイゼーションでのバンドパターンに異常はみられなかった。
2)PCRによる相同配列のクローニング
MuDR逆位末端反復配列の塩基配列からMuファミリーに共通に保存されている部位を選んで合成オリゴヌクレオタイドとした。MuDRからはそれぞれ,105,350bpが増幅され,イネゲノムからは,それぞれのプライマー組み合わせで複数の増幅産物が得られた。これらの増幅産物をT突出末端を持つベクターでクローニングして,塩基配列を明らかにした。対応するMuDR末端配列とは52-57%の相同性を示し,そのうちのいくつかのクローンはイネゲノム内で高度の反復配列として観察された。さらに,longPCR技術による相同配列のクローンを試みて,トウモロコシのStandard Mutator系統からMuDRに相当するおよそ4.9kbの増副産物が得られた。さらに内部の欠失型トランスポゾンであるdMuDRと推定される<4.9kbのバンドや同ファミリーと推測されるバンドも認められた。これらのうち,4.9kb近傍の産物はサザンハイブリダイゼーションからMuDRの内部配列と高い相同性を示したことから,MuDRをクローニングしたものと推測され,末端の配列からも確認された。さらに,イネからの増幅産物の塩基配列のクローンからの塩基配列はMuDRの末端350bpとの比較を両端について行ったが,50-56%の相同性が認められている。

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi