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1997 年度 実績報告書

Prunus属植物からのトランスポ-ザブルエレメントの単離と果樹育種への利用

研究課題

研究課題/領域番号 07660011
研究機関大阪市立大学

研究代表者

植松 千代美  大阪市立大学, 理学部, 助手 (30232789)

キーワードPrunus / アントシアニン合成系 / Chalcone synthase(CHS) / Chalcone isomerase(CHI) / Flavanone 3-hydroxylase(F3H) / Dihydroflavanol reductase(DFR) / Anthocyanidin synthase(AS)
研究概要

ウメや花モモの源平咲き系統は1個体中にピンク花をつける枝と白花をつける枝を持つ。これらの花色変異に関与していると考えられるトランスポゾンの単離を目的として研究を行ってきた。
花色の異なる枝間のDNAレベルでの変異を検出するために、各々の枝から抽出した全DNAを用いてサザンハイブリダイゼイションを行った。プローブにはアントシアニン合成系の構造遺伝子と調節遺伝子を用いた。CHS,CHI,F3H,DFR,ASの各遺伝子はウメと花モモから単離、クローニングしてプローブとした。またPAL,UFGT,MybならびにMyc様転写因子の各遺伝子はキンギョソウ由来のクローンを用いた。その結果、CHSをプローブとした時に枝間でハイブリダイゼイションパターンに差異が認められたが、その他のプローブでは顕著な差異は認められなかった。現在差異の認められた枝の間でトランスポゾン様の断片の挿入、切り出しの可能性を調べるためにCHS遺伝子の構造解析を行っている。
なおサザンハイブリダイゼイションの結果から花モモではCHS遺伝子はゲノム中に数コピー、CHI遺伝子は1コピー、DFR遺伝子は数コピー、AS遺伝子は1コピーと推定された。
また花芽の発育に伴ってアントシアニン合成系のそれぞれの遺伝子の発現がどのように変化するか、ピンク花と白花との間でどのように発現が異なるかを調べるために、特にサザンハイブリダイゼイションで差異の検出されたCHS遺伝子に注目してノーザンハイブリダイゼイションを行っている。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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