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1997 年度 実績報告書

ヤムイモ塊茎の肥大生長を誘起する植物生理活性物質について

研究課題

研究課題/領域番号 07660022
研究機関鹿児島大学

研究代表者

林 満  鹿児島大学, 農学部, 教授 (50041637)

研究分担者 遠城 道雄  鹿児島大学, 農学部, 助手 (60194651)
キーワードヤムイモ / 塊茎の肥大生長 / 茎葉の生長抑制 / 内生植物ホルモン / 外生ジベレリン
研究概要

5段階濃度のGA_5がヤムイモの茎葉及び塊茎の生長と塊茎休眠に及ぼす作用について検討した。GAを葉面散布した場合、GA濃度に関係なく、主茎の伸長はまったく促進されず、むしろ抑制される傾向が認められ、分枝の発生及び伸長は高濃度のGAほど大きく抑制されることが明らかとなった。ヤムイモの塊茎の肥大生長は第一義的に短日によって誘起されるが、高濃度のGA施用によって肥大生長の停滞が打破され、長日条件下でも肥大生長が誘起されることが明らかとなった。生育後期にGAを葉面散布すると、塊茎の休眠が強化され、休眠期間が大幅に延長された。これらの結果から、ヤムイモの茎葉及び塊茎がGAに対してきわめて特異的な反応を示すこと、また、GAはalata種においても塊茎の休眠を強化することが明らかとなった。そしてまた、ヤムイモには、長日条件下で塊茎の肥大生長を抑制する植物ホルモンが内生し。この物質が外生GAと拮抗的に作用するために高濃度のGA施用で作用が検出されるものと推定された。そこで、茎葉に内生する植物ホルモンの検索を行ない、茎葉抽出物中に生長抑制物質のアブシジン酸様活性を検出し、この物質がABAであることをガスクロマトグラフィーで同定した。さらに、茎葉抽出物中にGA様活性も検出され、ヤムイモ植物にABA及びGA様物質が内生することを明らかにしたが、それらと塊茎の肥大生長との関係はいまだ明らかにされていない。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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