• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 研究成果報告書概要

シュッコンアスターの草姿制御と育種の方向性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07660034
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 園芸・造園学
研究機関京都大学

研究代表者

林 孝洋  京都大学, 農学研究科, 講師 (40173009)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
キーワードシュッコンアスター / 草姿 / 花序 / 育種 / 多変量解析 / 形態モデル / 行列 / 相対生長
研究概要

本研究では,シュッコンアスター種の花序の構成・発達ならびに開花反応を客観的に表現できる形態モデルを開発するとともに,方向性を持った効率的な育種方法と合理的な草姿制御の方法を検討した.実績報告書の主な内容は以下のとおりである.
1.生育の基本単位:シュッコンアスターにおいて,ファイトマー(葉,葉柄,節間,腋芽,節の一組)とモジュール(2/5互生葉序であることから,連続する5つのファイトマーを一組とする)を生長解析の単位構造とすれば,連続するモジュールはほぼ互いに相似形になっており,アスターの生長はモジュールが上に次々と連結することとみなせることがわかった.
2.花序の構成:ある時点(n)の花序の構成(I)は,モジュールをmi(上から下に向かってi=1,2,3…)とし,頂芽をaとすると,a+m1+m2+…+mnであり,行列In=(a,m1,m2,…mn)で表すことができた.
3.花序の発達:花序の発達は,上に新しいモジュールm1が形成され,各モジュールmiが一定の比率kで大きくなり,頂芽aが一定の比率kaで小さくなることとみなすことができた.花序発達の過程は,1次変換の繰り返しであり(In=Kn In-1),行列In=Kn-1…K1IO=Kn IOで表すことができた(IO:初期値).その結果,花序の構成と発達はパラメータk,kaによって記述できた.
4.開花反応:着花量がモジュールの大きさに比例することから,開花反応は1次変換Kfが花序に生じたこととみなせた.行列を用いると,開花はIf=Kf Iであり,開花時の花序構成はIf=Kf Kn IOとして導かれた.
5.モデルの普遍性:草姿の異なるいくつかの品種で検証を行った結果,本行列モデルは普遍性があり,数少ないパラメータで多種多様なシュッコンアスターの類別が可能であった.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 菅原 幸治・林 孝洋・矢澤 進: "シュッコンアスターのスプレーフォーメーションに関与する日長反応特性" 園芸学会雑誌. 66(別2). 558-559 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 林 孝洋・菅原 幸治・矢澤 進: "シュッコンアスターにおける育種の方向性と草姿の制御(第2報)草姿における評価要因および形成要因の解析" 園芸学会雑誌. 65(別2). 502-503 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 林 孝洋・菅原 幸治・矢澤 進: "シュッコンアスターにおける育種の方向性と草姿の制御(第1報)行列表現による草姿の位置づけ" 園芸学会雑誌. 64(別2). 466-467 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Sugahara, K., T.Hayashi and S.Yazawa: "Daylength-response characteristics related to inflorescence spray-formation in aster cultivars." Jour.Japan.Soc.Hort.Sci.66(Suppl.2). 558-559 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Hayashi, T., K.Sugahara and S.Yazawa: "Directional breeding and control of inflorescence figures in aster cultivars.2.Analysis of evaluative and formative factors." Jour.Japan.Soc.Hort.Sci.65(Suppl.2). 502-503 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Hayashi, T., K.Sugahara and S.Yazawa: "Directional breeding and control of inflorescence figures in aster cultivars.1.Expression of inflorescence figures by matrix." Jour.Japan.Soc.Hort.Sci.64(Suppl.2). 466-467 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1999-03-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi