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1996 年度 研究成果報告書概要

ファレノプシスの形質転換系の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07660038
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 園芸・造園学
研究機関香川大学

研究代表者

田中 道男  香川大学, 農学部, 教授 (10115975)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワードファレノプシス / 形質転換 / bar / パーティクルガン / プロトコーム状球体 / カルス形成
研究概要

ファレノプシスのエンブリオジェニックカルス(EC)からは多数のプロトコーム状球体(PLB)が分化し,これはクローン増殖の方法としてだけでなく,再生した植物体のなかに形質転換体を得られる確率の向上の点からも注目に値する.そこで,まずECの誘導および植物体再生条件を明らかにするため,花茎培養によって得られたシュートを用いて葉片培養を行い,ECの誘導を試みたところ,ECの形成は認められたが頻度は低かった.次に,PLB切片の培養によってEC誘導を試みたところ,ショ糖添加培地でECが誘導され,植物生長調節物質またはココナッツウォーター(CW)の添加によってその誘導頻度は高くなった.ECの誘導には40g/lショ糖の培地への添加が有効であった.また,誘導されたECの外観は用いたゲル化剤によって異なり,ジェランガム培地では寒天培地に比べて大きく,より鮮やかな黄色であった.
これらのECはショ糖無添加の培地へ移植することによって容易にPLBを分化した.PLBの発達を改善するため,培地への添加物を検討した結果,特に200ml/lCWおよび1g/lトリプトンを添加した培地においてPLBの発達が促進されることが明らかとなった.また,ECより得られた植物体の花を調査したところ,それぞれの花の形には相似性が認められ,EC培養系の遺伝的安定性が示唆された.そこで,ECにおける遺伝子導入の可能性を調べるため,パーティクルガンによりECへのgus遺伝子の導入を行った.その結果,gus遺伝子の発現による青色スポットが認められた.これによりECにおける導入遺伝子の発現の可能性が示唆され,ECからの植物体再生も可能であることから,形質転換体の再生系としての利用を期待できる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Anzai,Y.Ishii,M.Shichinohe,K.Katsumata,C.Nojiri,H.Morikawa,M.Tanaka: "Transformation of phalaenopsis by particle bombardment" plant Tissue Culture Letters. 13(3). 265-272 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Anzai, H., Y.Ishii, K.Katsumata, M.Shichinohe, C.Nojiri, H.Morikawa, M.Tanaka: "Transformation of phalaenopsis by particle bombardment" Plant Tissuc Culture Letters. 13(3). 256-272 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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