カイコの翅原基、脂肪体の吐糸0日、2日目のcDNAライブラリーの作成を行った。翅原基ではさらに、エクジステロイドにより誘導されたものとされないもののcDNAライブラリーの作成も行った。これらのライブラリーはラムダザップシステムに組み込みを行った。カイコのゲノムライブラリーの作成を行った。このライブラリーはラムダダッシュシステムに組み込みを行った。翅原基の異なるステージ、またホルモンにより誘導したものとしないものからmRNAを抽出しそれぞれから集団でcDNAプローブを作成しディファレンシャルスクリーニングを行い、ステージ特異的、またホルモンに誘導されたと考えられる5個のクローンを得た。これらは現在ノーザンハリブリダイゼーションを用いて特異性を検討中である。また、蛋白質の2次元電気泳動法を用いたオートラジオグラフィーにより、翅原基で時期特異的に、またエクダイソンに誘導されるペプチドが検出され、現在発表の準備をしている。 ホモロジー検索を行いβ-チューブリンのアミノ酸配列のうち保存性の高い部域でプライマーを作成しPCRによる増幅を行ったところ増幅されるバンドが検出された。このPCR産物を非RIのプローブとしcDNAライブラリーのスクリーニングを行い、2種のβ-チューブリン遺伝子をクローニングした。このうち1種は時期特異的にまたエクジステロイドに誘導されることが確認でき現在遺伝子構造の解析を行うとともに、発表の準備をしている。
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