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1997 年度 実績報告書

ピペコリン酸によるウキクサの花芽形成誘導機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07660146
研究機関理化学研究所

研究代表者

藤岡 昭三  理化学研究所, 植物機能研究室, 先任研究員 (60165355)

キーワード遺伝子発現 / ウキクサ / 花芽形成 / 花成誘導 / ピペコリン酸 / リジン
研究概要

昨年度、ウキクサでは、ピペコリン酸はリジンから生合成されることを重水素標識リジンを用いた代謝実験で明らかにした。本年度、さらに追究した結果、リジンを培養液に入れない場合に比べて、リジンの添加によってピペコリン酸のレベルが数倍に上昇することを明らかにした。これまでの研究から、既に、ピペコリン酸によるウキクサの花成誘導効果はリジンに比べてはるかに強力であることを明らかにしている。従って、上記の結果は、リジンのウキクサに対する花成誘導効果はリジンがピペコリン酸へ変換されることによって発現していることを強く示唆している。貧栄養条件下でも、リジンを培養液に添加することによって花成が誘導されることが報告されており、この場合も、生体内でリジンがピペコリン酸に変換されることによって花成が誘導される可能性が高いものと考えられる。
ウキクサの培養液にピペコリン酸を添加することによって、花芽形成を誘導することができる。この系を用いて、花芽誘導過程で特異的に発現する遺伝子の解析を試みた。ピペコリン酸処理によって全RNAが増加する傾向が認められたが、遺伝子発現の質的変化はウキクサ全体でみる限り、ピペコリン酸処理の前後ではほとんど変化しないことが判明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Fujioka, A.Sakurai: "Conversion of lysine to L-pipecolic acid induces flowering in Lemna paucicostata 151" Plant Cell Physiol.38・11. 1278-1280 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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