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1996 年度 実績報告書

食物成分による腸内細菌の脱抱合酵素β-glucuronidase活性抑制の機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 07660176
研究機関長岡工業高等専門学校

研究代表者

関沢 恒男  長岡工業高等専門学校, 工業化学科, 教授 (90042746)

研究分担者 菅原 正義  長岡工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (30259840)
キーワード腸内細菌 / グルクロニダーゼ / 活性分別定量 / 電気泳動法 / 食物成分
研究概要

食物成分によって、大腸内に常在する腸内細菌のβ-グルクロニダーゼ代謝にどのような影響を与えるか昨年度、確立した電気永動・活性染色法によるアイソザイム分別定量法を用いて検討した。香辛料をラットに投与すると、β-グルクロニダーゼ活性が用量依存的に上昇する結果を得たが、この変化を活性染色法では、酵素活性の大部分はEscherichia coliに由来し、活性の変化はEscherichia coliの酵素バンド変化としてのみ検出した。現在の問題は、下記の二点である。
1.昨年度に用いた6-ブロモ-2ナフチル-β-Dグルクロニドを用いた活性染色では、まだまだ検出活性が高く、活性の弱いアイザイムの検出には不向きであることがわかった。したがって、昨年度後半に取り入れ始めたα-ナフトールAS-BI β-グルクロニドを基質としファストブルー塩Bを用いた染色、さらにより好感度を期待してα-ナフトールAS-BI β-グルクロニドを基質として用いた活性染色では、hexazotized pararosanilinを用いて、不溶性の赤色バンドを得る方法などを検討し、改善をみたが未だに感度不足であり、蛍光法などによるより高感度の検出法の必要性がわかった。
2.前年度の分離β-グルクロニダーゼ生産菌は、その酵素生産の安定性が悪く、保存中に生産性を失った。現在、再現性の高いアイザイムは、Escherichia coli由来の酵素とBacteroides fragilis由来の酵素の2種類である。
以上の結果から、当初の目的を十分に達成することはできなかったが、β-グルクロニダーゼアイソザイムの電気泳動・活性染色による活性変化が可能なことが確認でき、より高感度な染色法開発によって、さらに研究を進展できることがわかった。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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