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1996 年度 研究成果報告書概要

カオス理論による快適性評価手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 07660225
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 林産学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

服部 芳明  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (80180909)

研究分担者 寺床 勝也  鹿児島大学, 農学部, 助手 (70264455)
藤田 晋輔  鹿児島大学, 農学部, 教授 (70032563)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワードカオス / 決定論的カオス / 指尖脈波 / 心電図 / 快適性 / 時系列 / 最大リアプノフ数
研究概要

目的として掲げた項目は、(1)ハードウェアならびにソフトウェアツールとしてのカオス分析システムの構築、(2)種々の生体情報を対象としたカオス性の検討、(3)木質材料ならびに木質環境におけるカオス解析実験の実施、であった。2年度にわたって実施した研究実績は以下の通り。(1)のカオス分析システムの構築に関しては、ハードウェアとソフトウェアの双方においてほぼ構築できた。特に、Pentiumを登載したパーソナルコンピュータ用のカオス分析システムの充実に重点を置いた。このシステムの利用範囲は広く、種々の生体情報(脳波、心電図、脈波、皮膚電気反射等)を処理できる。(2)種々の生体情報のカオス性の検討については、まず、既往の文献を整理し、バイオカオスを中心にして分析し、その問題点や今後の課題について整理した。この結果は、雑誌論文としてまとめて公表した(1996年12月発行)。(3)生体情報のカオス性の検討については、指尖脈波、心電図を中心に検討を進めた。
指尖脈波ならびに心電時系列については、個体の状態等に依存して、リアプノフ数が正値を示す場合が認められた。すなわち、個体の状態によってはカオス性を示すことが確認できた。さらに、リラックスした状態よりも緊張した状態の方がカオス的振舞いをすることが多かった。一般に、健康な状態ではカオスであり、不健康な状態ではむしろ規則性があるという事例が報告されているが、このような二元論的には扱えないことが判明した。
この研究結果を踏まえると、快適性を評価するにおいて生体情報のカオス性が利用できる可能性が広がったと言える。現在までに構築できたカオス分析システムは汎用に設計されており、この解析方法が広く普及することを願って、アルゴリズムならびにソースコードを公開することにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 服部芳明: "居住性研究と決定論的カオス" 鹿児島大学農学部演習林研究報告. 24号. 95-103 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Y.HATTORI,H.TAJIMA,K.TERATOKO,S.FUJITA: "Some Consideration on the Study of Indoor Environment and Deterministic Chaos." Research Bulletin of the Kagoshima Univ. Forests. 24. 95-103 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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