• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

養殖魚飼料中の過酸化脂質の吸収、蓄積の機構およびその品質、貯蔵性に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07660263
研究種目

一般研究(C)

研究機関東京水産大学

研究代表者

大島 敏明  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (70134856)

キーワードハイドロパーオキサイド / ホスファチジルコリン / ホスファチヂルエタノールアミン / 蛍光分析 / diphenyl-1-pyrenyl phosphine / 高速液体クロマトグラフィー / ニジマス / 血球
研究概要

養殖魚の体成分の中で最も飼料脂質の影響を受けると思われる血液中のリン脂質の主成分であるホスファチジルコリン(PC)とホスファチヂルエタノールアミン(PE)のハイドロパーオキサイド(HPO)の定量法を確立した。即ち、溶媒(CH_3CN:CH_3OH:H_2O=70:30:1)の送液ポンプ、カラム(Partisil-10 SCX)、ポストカラム反応コイル(30m x 0.25mm)、蛍光検出器から成る高速液体クロマトグラフ(HPLC)システムに蛍光試薬としてdiphenyl-1-pyrenyl phosphine (DPPP)をポストカラム法で反応させ、カラムで分離したPCとPEのHPOとDPPPとが反応して生成するDPPP oxideを励起波長352蛍光波長380nmで検出した。種々の条件を検討した結果、溶媒の流速は0.6ml/min、DPPPの流速は0.6ml/min、反応コイルの長さと温度は各々30mと80Cと決定した。これらの条件下では、PC-OOHとPE-OOHはそれぞれ16分および35分に独立したピークとして検出できた。さらに、光増感酸化させた卵黄PCとPE標品とから得た各々のHPOを用いて検量線を作成したところ、PC-OOHとPE-OOHは各々サブピコモルの感度で再現良く検出できことが明らかになった。
このシステムを用いて養殖ニジマスの血球から抽出した全脂質を分析したところ、PC-OOHがPE-OOHに比べて著量蓄積していることが判明し、魚類組織中のPC-OOHおよびPE-OOHの分析における本システムの有効性が確認された。今後は、養殖魚飼料中の過酸化脂質が魚類組織中のOOHの蓄積に与える影響を定量的に明らかにする予定である。

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi