• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

DNAプローブ法による殺藻性糸状細菌の同定と検出

研究課題

研究課題/領域番号 07660275
研究種目

一般研究(C)

研究機関鹿児島大学

研究代表者

坂田 泰造  鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (10041724)

キーワード殺藻細菌 / 糸状細菌 / ハイブリダイゼーション / 珪藻 / DNAプローブ / サプロスピラ属 / ミクロシラ属
研究概要

本研究では、沿岸海域に生息する珪藻類を殺藻する海洋性の糸状殺菌の同定を迅速に行うために、DNA-DNAハイブリダイゼーション法の有効性について検討した。供試菌株として鹿児島湾沿岸海水、クルマエビ養殖場海水、アマモ葉体表面から分離した殺藻性糸状細菌の1990-1995年分離菌株12株および対照菌株として海洋細菌Alteromonas A93-1株、Alteromonas 1055-1株を用いた。ペプトン海水寒天培地(ZE-CI培地)上で増殖した菌体からDNAを抽出してフォトビオチンで標識し、同じ方法で抽出した全供試菌株DNAとの間でDNA-DNAハイブリダイゼーションを実施した。
得られた結果は以下の通りである。
1.分離菌株は形態・生理学的特徴からSaprospira属またはMicroscilla属細菌と考えられた。
2.Dot hybridizationとplate hybridizationで、ほぼ同一の結果が得られた。
3.各年度の分離菌株間で特に高いDNA相同性値(76.2%以上、平均93.4%)が得られた。
4.92年度(SS92-11)と93年度分離菌株(SS93-7)間では、分離年度が異なるが高い相同性が見られた。
5.95年度分離菌株の内、SS95-1株は91年度分離菌株と高い相同性が見られたが、SS95-4株と相同性の高い菌株は見い出されなかった。
以上の結果より、殺藻性糸状細菌の迅速な同定にDNA-DNAハイブリダイゼーション法が有効に利用できることが分かった。次年度、in situハイブリダイゼーションの適応について検討したいと考えている。

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi