• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

奈良盆地における田畑輪換農法の現代的再生をめざして

研究課題

研究課題/領域番号 07660303
研究種目

一般研究(C)

研究機関大阪経済大学

研究代表者

徳永 光俊  大阪経済大学, 経営学部, 助教授 (30180136)

キーワード奈良盆地 / 田畑輪換農法 / 地場 / 旬
研究概要

本年度は、この3年間の「やまと農談会」での議論をふまえて、実際に新たな産直組織を作ることに努力した。1996年一月に「やまと農業ネットワーク」(略称YAN)の発足にこぎつけた。生産者10名、消費者40名ほどが集まり、(1)農作業体験を通じての交流、(2)農産物の販売を通じての交流、(3)学習会などを通じての交流などをおもな柱として活動をはじめた。広報誌「YAN」を発行し、会員および関係機関に配布した。2月には、30世帯約100人が集まって、ジャガイモ植えをした。そのあと、奈良の伝統食である茶粥を作ってみんなで味わった。産直についても、流通システムについて検討をはじめている。
他府県の事例研究のために、岐阜県関市の「21世紀まちづくり塾」と三重県上野市の「もくもくファーム」を視察し、特に行政当局とのかかわりについて意見を交換した。さらに、奈良県内の篤農家を数人まわって、戦後の経験を聞き取りテープおこしをした。この活動は引き続き行ない、いずれ『やまと農人群像』としてまとめる予定である。その他、たまたま古書店にでた「大和講農雑誌」を購入して、戦前期までの田畑輪換農法について研究した。
以上の活動の中で、次のことを明らかにした。近郊農業地帯の奈良盆地では、小さな地域単位での地場生産-地場消費を実現し、農と食を軸にした家庭や地域の場を作ること。無季化した食べ物ではなく、季節の恵みを受けた四季折々の新鮮な旬のものを食べること。「地場」と「旬」の農業づくりを生産者と消費者が共同して行なうことが必要であるという結論に達した。これらについては、大和郡山市農業委員会に政策提案しておいた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] "日本農法史-大和農法の構造と展開-「第5章 大和農法の変容と再建」" (1996)

  • [文献書誌] "日本農法のあゆみ-作りまわしと作りならし-「まとめ 農業と旬の農業づくり」" (1996)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi