研究課題/領域番号 |
07660328
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
吉永 安俊 琉球大学, 農学部, 助教授 (80045129)
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研究分担者 |
酒井 一人 琉球大学, 農学部, 助手 (10253949)
米盛 重保 琉球大学, 農学部, 助手 (30045124)
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キーワード | 地下水 / 夏野菜 / 培地冷却 / 地温 / 地下ダム |
研究概要 |
1.ハウス内路地温度 降雨の影響を避けるためにビニルハウス内で実験を行った。7月下旬のハウス内の気温は40度を越え、また地表面下2cmで46度、10cmでも34度に達する厳しい温度環境であることが明らかになった。 2.培地冷却効果 冷却効果を調べるための培地は、幅、深さ40cm、長さ180cmの木製容器に平均的な圃場の土壌密度で充填して作成した。容器の内側および土壌表面を厚さ2cmの発泡スチロール板で断熱した。土壌冷却は土壌面下13cmに埋設した塩ビパイプに冷水を流して行っている。 培地を地上に置いた場合および土中に埋設した場合について冷却効果を調べた。 イ.地上培地 培地を24度の冷水で冷却した場合の土壌温度は冷却パイプから水平距離5cmの位置で5度、10cmで4度、15cmで3度低下した。ちなみに冷却しない場合の土壌温度は36程度であった。 ロ.地上及び埋設培地の冷却効果の比較 培地の効果的な設置状態を知るために、地上に置いた場合と埋設した場合の冷却効果を調べた。地上および埋設培地ともほぼ同様な温度降下がみられ、設置状況には影響されないことがわかった。ただし、培地は十分な断熱状態でないため、ハウス内気温および土壌温度の影響を受けており、それらとの関係の解明が必要である。 3.まとめ 地下水によって5度程度の冷却効果が得られることがわかった。培地形態およびハウス内の温度環境の改善を図れば、さらに冷却効果が得られる可能性がある。
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