研究課題/領域番号 |
07660328
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
吉永 安俊 琉球大学, 農学部, 助教授 (80045129)
|
研究分担者 |
酒井 一人 琉球大学, 農学部, 助手 (10253949)
米盛 重保 琉球大学, 農学部, 助手 (30045124)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
キーワード | 培地冷却 / 地下ダム水 / 夏野菜 / 培地温度 |
研究概要 |
地下ダムで開発された23度前後の豊富な地下水を想定して、培地を冷却あるいは加温して、野菜の生育促進効果を明らかにした。培地は木製土層箱に土壌を詰めたものである。培地の冷却、加温は、直径5cmの塩ビ管を土壌面下5cmに埋め、それに地下水を想定した23度の水を通して行った。培地は「配管一本」及び「配管二本」、それに「配管なし」の三種準備した。平成7〜8年度は夏期に「サラダ菜」を、冬期には「チシャ」を栽培した。9年度はほうれん草を栽培し、培地の冷却、加温効果を調査した。 実験結果 平成7〜8年度 夏期の「サラダ菜」の収量は「配管二本」培地が最もよく、次に「配管一本」培地、「配管なし」培地の順となった。それぞれの培地の収穫量は「配管なし」に比べ「配管一本」が1.8倍、「配管二本」が2.2倍となり確実な冷却効果が見られた。 一方、冬期に行った「チシャ」の2回の結果は1回目は「配管なし」に比べ、「配管一本」13.0倍、「配管二本」16.0倍となった。2回目は「配管一本」3.6倍、「配管二本」4.3倍となり、顕著な加温効果が認められた。 平成9年度 ほうれん草を5月、7月、9月、11月に播種し、栽培試験を行った。5月の栽培はいずれの培地も生育初期に花が咲き試験は失敗に終わった。7月は高温障害と思われる生育不良と相まって1月目に花が咲き、春、夏期の栽培の困難さが明らかになった。秋冬期にはいずれの培地も順調な生育を示したが、配管培地の生育に50〜70%程度の増収効果を確認した。
|