研究概要 |
高水分籾を脱ぷして玄米試料を作るためのインペラ籾すり機の研究を行った。高水分でも脱ぷ率は回転数およびエネルギーに対してワイブル分布関数で表せた。西山の理論によって設計した新型羽根と従来羽根を比較すると、あきたこまちでは新型羽根が砕米も少なく良好であったが、従来羽根の方が良い品種もあった。 インペラもみすり機で脱ぷした高水分玄米を試料(品種数20,サンプル数64)として、NIR分析計(クボタK-AS100)で吸収スペクトルを測定し、15.5%まで乾燥した玄米または精白米試料で化学分析して求めた蛋白質およびアミロース含量によって検量式を作成した。2次微分で3波長を使った場合の検量式の精度は、相関係数で、蛋白質r=0.94,アミロースr=0.94となった。いままで乾燥試料を使ってもNIRでは検量が難しいとされたアミロースが、高水分玄米試料でこれだけ高い相関係数値を得たことは特質すべき事といえる。
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