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1996 年度 実績報告書

牛成長ホルモン分泌促進能の高い成長ホルモン放出ホルモン誘導体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07660369
研究機関岩手大学

研究代表者

橋爪 力  岩手大学, 農学部, 助教授 (60124533)

キーワードGH / GHRH / 牛 / 成長ホルモン / GRF / 成長ホルモン放出ホルモン
研究概要

前年度のインビトロの研究結果から、牛、ヒト、ラットのGRFおよびこれらの誘導体は牛のGHを放出させること、またその放出能はペプチドの構造上の違いにより、差のあることがわかった。そこで本研究では、次に、平均7.5か月齢の雌子牛にbGRF-44、bGRF-29、[D-Ala^2,Ala^<15>]-bGRF-29、[D-Ala^2]-hGRF-29およびrGRFを直接静脈内に投与(0.25μg/KgBW)してインビボでのGH放出反応を調べた。5種のGRFとも血漿中GH濃度を投与後急激に上昇し、10分から20分後に最大値を示した。血漿中GH濃度は最大値を示したのち徐々に減少した。この減少形態は[D-Ala^2,Ala^<15>]-bGRF-29を除く4種ではほぼ同様で、GH濃度は投与150分から180分後に基礎濃度に戻った。[D-Ala^2,Ala^<15>]-bGRF-29では80分から180分におけるGH濃度の減少は他の4種に比べ緩慢で180分後においてもGH濃度は対照区に比べ有意に高い値を示した(P<0.05)。GHの放出反応をAUCで見ると、60分から120分の間で[D-Ala^2,Ala^<15>]-bGRF-29はbGRF-29、bGRF-44およびrGRFより有意に高い値を示した(P<0.05)。また120分から180分の間では[D-Ala^2,Ala^<15>]-bGRF-29は他の4種に比べ有意に高かった(P<0.05)。以上、本研究の結果から、[D-Ala^2,Ala^<15>]-bGRF-29は牛GH放出能がきわめて高いこと、またこのほかの4種のGH放出能はインビボでは明らかな差がないことがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] E.B.Sollman,T.Hashizume,S.Ohashi,S.Kanematsu: "Effects of growth(GH)-releasing hormore and its analogs on GH secretion from cultured adenohypophysial cells in cattle." Domestic Anim. Endocrinol.14. 39-46 (1997)

  • [文献書誌] T.Hashizume,K.Sasaki,M.Sakai, S.Tauchi,H.Masuda: "The effect of new growth hormone-releasing peptide (KP102) on the release of growth hormone in goats." Anim.Sci.Technol. (Jpn).(印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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