研究課題/領域番号 |
07660370
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山岸 敏宏 東北大学, 農学部, 教授 (30005607)
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研究分担者 |
篠原 久 東北大学, 農学部, 助手 (50178886)
太田 実 東北大学, 農学部, 助教授 (00005670)
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キーワード | リムジン種 / 日本短角種 / 交雑 / 肥育 / 皮下脂肪厚 / 枝肉形質 / 脂肪酸組成 |
研究概要 |
リムジン種(L)♂×日本短角種(N)♀のF1(LN)、N各6頭の計12頭の去勢肥育牛を用いて、肥育時における増体量、超音波による皮下脂肪厚、屠殺時の枝肉成績および各部位脂肪組織の脂肪酸組成を調査した。(1)体重ではLNはNよりも有意に大きかったが、増体量では差異が認められなかった。(2)肥育開始時(16カ月齢)における超音波による皮下脂肪厚はLN及びNとも各部位において差異は認められなかったが、3カ月後には第7胸椎背脂肪、僧坊筋及びバラ部位皮下脂肪厚ではLNがNよりも有意に大きな値を示した。(3)枝肉形質ではLNとNの間には有意差はみられなかったが、枝肉重量、ローズ芯面積ではLNが、バラ厚ではNが大きい傾向にあった。(4)各部位脂肪組織の脂肪酸組成割合では、LNよりもNがC18:0では小さく、逆にC18:1では大きく、いづれも有意差がみられた。また脂肪酸中に占める飽和脂肪酸の割合ではLNがNよりも大きかった。 以上の結果から、リムジン種の遺伝子導入効果は濃厚飼料多給の日本型肥育形態ではその効果が発揮されないことが示唆された。
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