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1995 年度 実績報告書

全胚免疫組織化学染色法等による鶏胚と哺乳類胚の神経・血管・筋の発生の三次元的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670006
研究種目

一般研究(C)

研究機関金沢大学

研究代表者

田中 重徳  金沢大学, 医学部, 教授 (60004660)

研究分担者 安井 金也  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (70191111)
守屋 円  金沢大学, 医学部, 助手 (20230162)
キーワード発生 / 末梢神経 / 血管 / 心臓 / ジャコウネズミ / ニワトリ / ラット / 免疫組織化学
研究概要

(1)ニワトリ胚の迷走神経心臓枝と神経節細胞の発生の解明
従来の研究では迷走神経の心臓枝については、大動脈と肺動脈を遡って、動脈の"出口"から逆に心臓に達するものに研究の焦点が当てられていた。しかし、私たちの研究では上大静脈と肺静脈にそって、"静脈門"から心臓に達する枝の発生が大切であると考え、本年度の研究を行なってきた。ほぼ、迷走神経の本幹から、右心房と左心房に達する神経ならびに神経節細胞について発生経過を明らかにすることが出来た。新しい知見は肺や食道に分布する迷走神経から心房に神経が伸び、また神経節細胞が迷走していくことである。目下、論文を作成中である。
(2)上記(1)で得た知見を裏付けるため、孵化後間もないヒヨコの心臓に分布する神経を肉眼解剖学的に明らかにした。
(3)ジャコウネズミの中耳ならびに口蓋帆挙筋に分布する神経
中耳と口蓋帆挙筋を摘出し、"全標本的免疫染色"をほどこし、これらの分布する顔面神経と舌咽神経の分布を明らかにした。
(4)ヒトの心臓に分布する迷走神経心臓枝の解明
上記(1)から(3)の他動物の胚または成体を用いての研究結果が人体解剖に適用できるかを見きわめるために、ヒトの心臓に分布する神経を発生学の観点から詳しく解剖した。従来の解剖と異なり、頚・胸部の内臓と神経と血管の全体を解剖しながら、心臓への神経を追跡した。これによって、これまでの発生学ならびに比較解剖学的研究データが人体解剖に適用できることが判明した。これにより、論文で迷走神経の心臓枝の研究を系統的にdiscussionすることができるようになった。
(5)ヒトの心・血管系にも研究を派生させた。
(6)ジャコウネズミの上顎神経の投射経路の発生
ジャコウネズミの髭に分布する知覚神経の突起の束が、末梢と中枢の両側でどのように整列化されていくかを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Nakatani,T.: "The superficial ulnar artery originating from the axillary artery." Annals of Anatomy. 178(in press). (1996)

  • [文献書誌] Nakatani,T.: "Retroesophageal right subclavian artery originating from the aortic archdistal and dorsal to the left subclavian artery" Annals of Anatomy. 178(in press). (1996)

  • [文献書誌] Yasui K: "Pattern formation of axonal pathways in the house shrew maxillary nerve" Anatomy and Embryology. (accepted).

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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