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1995 年度 実績報告書

免疫応答の場としての細胞外基質三次元ゲルの完全構築とVI型コラーゲンの関与について

研究課題

研究課題/領域番号 07670009
研究種目

一般研究(C)

研究機関名古屋大学

研究代表者

小林 身哉  名古屋大学, 医学部, 助教授 (70002178)

研究分担者 星野 洸  名古屋大学, 医学部, 教授 (40000913)
キーワードVI型コラーゲン / ATP / 電子顕微鏡 / プロテオグリカン / マクロファージ / 三次元ゲル / 細胞外基質 / 免疫電顕法
研究概要

VI型コラーゲンの生体内局在は、ATPにより集合させたVI型コラーゲン周期構造の電子顕微鏡観察と免疫組織化学により、これまであまり詳しく調べられていなかった運動器系組織、腱実質・筋腱移行部・腱骨移行部においても明らかにされた(Senga K,Kobayashi M et al., Anatomical Record 243:294-302,1995)。またVI型コラーゲンと強くアソシエイトするスモ-ルデルマタン硫酸プロテオグリカン、デコリンの局在が免疫電顕法により角膜実質で示され(Kimura S,Kobayashi M et al.J Electron Microsc 44:445-449、1995)、VI型コラーゲンとプロテオグリカンが協同して、角膜のコラーゲン細繊維の配列に関わり角膜の透明性を維持するのに働くことが示唆された。これらの結果はVI型コラーゲンが生体内にあまねく存在し、さらにプロテオグリカンとの相互作用が、その機能発現のためには必須であることを示したものである。
免疫細胞の機能調節において細胞外基質が重要な役割を果たしていることが近年明らかとなっている。まず、コラーゲン、ラミニン、アルブミン、フィブロネクチンなどの細胞外基質がマクロファージ接着と伸展にどのように関わるかを明らかにする実験系を組み、細胞外基質の与える影響を微細構造的に明らかにした(野呂瀬ら、第25回日本免疫学会総会・学術集会発表)。VI型コラーゲンを含む細胞外基質三次元ゲル内での免疫細胞の挙動に関する研究は現在進行中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Senga,K,Kobayashi M et al.: "Type VI Collagen in mouse masseter tendon,from osseous attachment to myotendinous junction" Anatomical Record. 243. 294-302 (1995)

  • [文献書誌] Teramoto T,Kobayashi M et al.: "Type VI collagen periodic fibrils in the synovium of the mouse temporomandibular joint" Archives of Oral Biology. 40. 975-978 (1995)

  • [文献書誌] 小谷久也、小林身哉ら: "粘膜上皮の成熟とランゲルハンス細胞の動態" 日本口腔科学会雑誌. 44. 77-82 (1995)

  • [文献書誌] 小林身哉: "VI型コラーゲンの機能に関する実験的考察" 解剖学雑誌. 70. 298-306 (1995)

  • [文献書誌] Kimura S,Kobayashi M et al.: "Immunoelectron microscopic localization of decorin in aged human corneal and scleral stroma." Journal of Electron Microscopy. 44. 445-449 (1996)

  • [文献書誌] 安江一紀、小林身哉ら: "マウス下顎頭線維層における弾性線維システムの局在" 歯科基礎医学会雑誌. 38(in press). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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