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1996 年度 実績報告書

免疫応答の場としての細胞外基質三次元ゲルの完全構築とVI型コラーゲンの関与について

研究課題

研究課題/領域番号 07670009
研究機関名古屋大学

研究代表者

小林 身哉  名古屋大学, 医学部, 助教授 (70002178)

キーワード免疫応答 / ランゲルハンス細胞 / VI型コラーゲン / 細胞外基質 / プロテオグリカン / 皮膚 / コラーゲン細線維 / 電子顕微鏡
研究概要

今年度は、細胞外基質三次元ゲルの構築に先立つ研究として、培養面の細胞外基質と免疫系細胞との相互作用を調べた。
種々のコラーゲンがマクロファージの接着と伸展、及び細胞の微細構造に与える影響を明らかにする目的で、U937細胞から分化させたマクロファージを各種コラーゲンなどの細胞外基質でコートした培養面上で培養し、その微細構造の変化を観察した。非コート面すなわちプラスチック上では細胞は薄く細胞質を伸展させて接着していた。細胞は近接している場合でも単層であり、重層することはなかった。これに対して、線維形成性のコラーゲン上で培養すると細胞が凝集し、塊となって接着しているものが多く観察され、細胞の接着や伸展が阻害されていることが示された。コラーゲンを加熱し、ゼラチン化した場合や、フィブロネクチン、ラミニンなどの細胞外基質上では、細胞の接着阻害は見られなかった。コラーゲン細線維は、真皮において免疫系細胞の遊走につよく関わることが本研究により明らかとなり、I型コラーゲンを主体としたゲルの重要性が示唆された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Mitsudo K: "Electron-microscopic and immunohistochemical studies of Langerhans cells and Thy-1-positive cells in mouse tongue epithelium subjected to local hyperthermia" Archives of Oral Biology. 40・6. 533-538 (1995)

  • [文献書誌] Senga K: "Type VI collagen in mouse masseter tendon,from osseous attachment to myotendinous junction" Anatomical Record. 243・2. 294-302 (1995)

  • [文献書誌] Teramoto T: "Type VI collagen periodic fibrils in the synovium of the mouse temporomandibular joint" Archives of Oral Biology. 40・10. 975-978 (1995)

  • [文献書誌] 小林身哉: "VI型コラーゲンの機能に関する実験的考察" 解剖学雑誌. 70・4. 298-306 (1995)

  • [文献書誌] Kimura S: "Immunoelectron microscopic localization of decorin in aged human corneal and scleral stroma" Journal of Electron Microscopy. 44・6. 445-449 (1995)

  • [文献書誌] Watanabe M: "Langerhans cells in mice with severe combined immunodeficiency" Archives of Histology and Cytology. 59・4. 347-355 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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