研究概要 |
平成7年度は、申請時の研究計画どおり、1)5HT受容体アゴニストおよびアンタゴニストの腸管運動に対する作用の測定と、2)5HTの刺激因子の検索をIn vivo十二指腸灌流実験装置で行なった。1)に関しては5HT 1,2,3,4受容体のアンタゴニストを作用させて、腸管運動に与える影響を検索したところ、5HT3のアンタゴニストが、10^<-9>〜10^<-10>Mレベルで腸管運動を抑制することがわかった。従って5HTの腸管運動制御作用は主として、5HT3受容体を介して起こることが判明した。2)に関しては、機械的拡張刺激、副交感神経作動薬(カルバコール)、各種ペプチド、(VIP,CCK,PACAP)を作用させ、5HTの分泌量を測定した。その結果、5HT分泌量は機械的拡張で刺激され、VIPとPACAPで抑制、CCKで刺激されることが判明した。
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