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1996 年度 実績報告書

ヒト各種細胞におけるテロメア配列の変動とその核内分布の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07670039
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京農工大学

研究代表者

神田 尚俊  東京農工大学, 農学部, 教授 (40075429)

キーワード染色体 / テロメア配列 / FISH / 増幅
研究概要

テロメア配列は広範な生物種の染色体末端に局在する配列で細胞分裂とともにその一部が失われ短くなる。この現象が細胞の変異とどのように関係しているかを探る目的で、線維芽細胞株IMR-90とそのSV40ウイルスによる変異株についてサザンブロット法と蛍光in situハイブリッド法によつて調べた。その結果、SV40変異株ではサザンブロットでテロメア配列の伸長が観察されたが、これは不特定染色体の末端におけるテロメア配列の増幅の結果であることが明らかとなった。一方、IMR-90とその変異株についてテロメア配列伸長酵素であるテロメレースの活性を調べたところ両細胞株ともに活性は検出できなかつた。また、変異株についてテロメレース測定時を0-PDLとして継代培養し、30-PDL,60-PDLの細胞のテロメア配列の長さを調べたところ、継代にもかかわらずテロメア配列の変化は観察されなかった。これらの結果からSV40でトランスフォームしたIMR-90細胞では、テロメレース以外の因子によってテロメア配列の長さが維持されていると考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takeo,O.,Hannda,M.,Kanda,N.,Kaneko,Y.: "An incerased NM23H1 copy number may be a poor prognostic factor independent of LOH on 1p in neuroblastomas." British J.Cancer. 74. 1620-1626 (1996)

  • [文献書誌] Nishikawa,N.,Kanda,N.,Oishi,M.,Kiyama,R.: "Enricliment of poly (dG) /poly (dC) -containing fragments from human genomic DNA by Mg2+dependent triplex affinity capture." Nucleic Acid Res.(In press). (1997)

  • [文献書誌] 神田尚俊・相川英三: "臨床染色体診断法(分担執筆)" 金原出版, 751 (1996)

  • [文献書誌] 神田尚俊・相川英三: "老化と遺伝子情報の発現(分担執筆)" 学会出版センター(印刷中), (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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