研究概要 |
昨年に引き続き脳梁切断例を更に増やすとともにspine density測定のためのneuron数を増加し最終的な統計処理を行いました。測定に使用されましたmouseの匹数は、正常例、脳梁切断後1日例、6日例、10日例、12日例、各5匹、で総計25匹であります。大脳皮質運動野における第5層錐体細胞の先端樹状突起のmain shaft上のspine densityに寄与しましたneuronは、正常例45本で、切断各例は15〜21本でありました。同じく二次樹状突起では、正常例24本、切断各例11〜16本でありました。大脳皮質運動野における第3層錐体細胞の先端樹状突起のmain shaft上のspine densityの測定には、正常例46本、切断各例は10〜15本が使用されました。また、同時に脳梁切断に伴うdendriteの径の肥厚、およびspine stemの直径増大を観察、これらの肥厚はspine densityの増加と同じく一過性であることを明らかにしました。 脳梁切断に伴う、spine densityの一過性増加の発見は、交連線維のremodelingの可能性を意味しています。今後の研究では、これら、一過性に増加し、元に戻ったシナップスがいかなる神経伝達物質を分泌するものであるかを分子生物学的に明らかにするために、in situ hybridization法により、glutamatergic,GABAergic,cholinergic,dopaminergic,serotoninergicのいずれのsynapseかを同定する必要があります。
|