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1995 年度 実績報告書

転写因子AREC3の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 07670152
研究種目

一般研究(C)

研究機関自治医科大学

研究代表者

川上 潔  自治医科大学, 医学部, 助教授 (10161283)

キーワードホメオボックス蛋白質 / sixファミリー / 網膜 / cDNA / 筋分化
研究概要

筋肉cDNAライブラリーより単離したAREC3cDNAをGST融合蛋白質として発現させ、ゲルシフト法により特異的DNA結合ドメインを同定した。その結果、特異的なDNA結合にはホメオドメインを含む170アミノ酸の領域が必要で、その領域はDrosophilaのsine oculis (so)蛋白質との相同性が顕著にみられる領域に相当した。また、転写活性化ドメインは当該蛋白質のC末端付近に存在することを、Gal4との融合蛋白質を発現させた系によって証明した。筋肉特異的なスプライシングバリアントを用いた解析でも、同様の結果が得られた。
抗体染色の結果、C2C12細胞が筋分化過程に伴って、AREC3蛋白質の細胞質での発現が亢進することを見出した。また、核抽出液と細胞質抽出液をウェスタン法にて分析したところ、67Kda及び116Kdの蛋白質が分化に伴って細胞質に誘導されることを確認した。
網膜においては視細胞外節、内網状層、色素上皮細胞層にAREC3蛋白質の発現が観察された。in situのハイブリダイゼーションによる解析では内顆粒層と外顆粒層にAREC3mRNAの局在がみられるので、蛋白質合成の後に特異的部位への蛋白質輸送が行われると考えられる。また、脳においては嗅脳、海馬、大脳皮質の一部などに限局された発現がみられ、神経系の発生、分化、形態形成へのAREC3蛋白質の関与が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kiyoshi Kawakami: "structure, function and expression of a murme hoinecbox protein AREC3, a houndogue of Drosophila sine oculis gene product, and implication in development." Nucleic Acids Research. 24. 303-310 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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