研究概要 |
Androgen receptor gene linked X-chromosomeのmethylationのpattemをPCR法を利用し検索することによって、肝細胞癌切除例において、切除肝中に含まれる肝細胞癌結節およびadenomatous hyperplasiaのclonalityを検討し、さらに多発結節症例においてはその多中心性発生を検討した。 肝細胞切除15例から肝細胞癌17結節、adenomatous hyperplasia2結節、非癌部組織15例を検索している。 非癌部組織15例中14例(93%)ではpolyclonalを示し、informative caseであった。14例中8例からの肝細胞癌10結節、腺腫様過形成2結節はmethylationを受けていないDNAを制限酵素(HhaI,HpaII)で処理し、methylationを受けているDNAをPCR法で増幅し検討した。次に14例中11例からの肝細胞癌14結節、腺腫様過形成1結節においては、methylationを受けていないDNAよりできたRNAを抽出し、これを用いたreverse transcription(RT)-PCR法で同様の検討を行った。 肝細胞癌17結節、腺腫様過形成2結節はすべてmonoclonalであった。多発結節であった4例2例は多中心性であることが示された。 肝細胞癌7結節、腺腫様過形成1結節においては、extracted DNAを用いた検討とRT-PCR法ではそれぞれ別のbandを示した。
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